MMKという言葉を私はTQCの生みの親である故・石川馨先生から教えて戴きました。「儲かって・儲かって・困る」の頭文字をとって「エム・エム・ケー」と呼びます。「TQCに取り組むからには企業はMMKを目標にしなければ意味がない。」と先生は力説されて居られました。決して空々しいお題目ではなく、企業がお金と時間をかけてマネジメント・システムを構築する上で、これは当然の目標です。それは今も決して変わらぬ真理だと思いますが、果たして今のISO等のマネジメント・システムでMMKが実践出来ているでしょうか。「お金がかかるからやめよう。」「ISOは企業経営の足を引っ張りかねない。」などの本末転倒した評価がまかり通り、ISO離れが加速しつつあるのも事実です。
日本の製造業には「匠の業」という世界から絶賛されている優れた技術があります。それらの卓越した現場の固有技術と、経営の管理技術がまとまって力を発揮するには、マネジメント・システムという経営基盤が不可欠です。
今こそ、日本的経営が永年培ってきた管理技術の優れた点を見直し、全社が一丸となって経営革新に取り組む時ではないでしょうか。それにはISOのみならず、製造現場からボトムアップで発信する生産性の向上、QCサークル活動、QC7つ道具等の統計手法の活用、品質機能展開、品質・環境の改善目標の実践、5Sによる現場の効率化等、より実践的なマネジメント・システムの構築と推進で企業経営をバックアップすることがマネジメント・システム事業のねらいです。それらは国内企業様のみならず、海外企業様に向けても積極的に発信して参ります。